夢を諦めない時間術、育児と仕事の合間に磨いたデザインスキル

「子育ても仕事も諦めない」——スキマ時間でフリーランスへの第一歩を実現

今回は2023年にグラフィックデザイン講座を受講された菊池春香さんにお話を伺いました。



ー 受講前の仕事、家庭環境、ライフスタイルと受講したきっかけについて教えてください。

県警察の事務職員として勤務しており、朝早く夜遅い仕事をしていました。
日々の業務に追われ、疲労が溜まる中で、子どもにイライラしてしまうこともありました。
2人目妊娠中に緊急入院し、看護師さんからの「自分の気持ちを大切にした方が良い」という一言が心に刺さり、憧れていたクリエイティブの仕事に挑戦したいと考えるようになりました。

退職後にFammスクールで学び、フリーランスに転身することを決意しました。



ー スキルに興味をもったきっかけと、受講前のPCスキルについてはどの程度でしたか?

もともと「何かを作る、書く、描く」ことが好きで、事前説明会を通じてグラフィックデザインに初めて身近に触れ、自分の好きなことが仕事につながればと思い興味を持ちました。

PCスキルは中程度でしたが、デザインツールについてはほぼ未経験でした。



ー 受講前はどんなことが不安でしたか?

スキル習得に不安があり、特に費用をかけることに対して無駄にならないか心配でした。
しかし、初めて触ったデザインソフト(Illustrator)にすんなり入ることができ、段階を踏んだカリキュラムで無理なく習得できたと思います。


ー 学習と仕事(家事、育児)の両立について、どんな工夫をされていたのか教えてください。

「時間がない」という言葉を使わないよう心がけていました。
「時間は作るものだ」という経営者の言葉を胸に、スキマ時間を徹底的に活用しました。
家事や育児を言い訳にして夢を諦めたくないという強い思いがあったからこそ、時間を有効に使いながら学習を進めることができました。

 

ー スキマ時間はどんなタイミングで作ることができましたか?

子供のお昼寝時や就寝後はもれなく作業時間。
その他は、常にPCを持ち歩き、子供のお迎えに早く到着した時の待ち時間、最近までパートの仕事をしていたので早く到着した時の出勤までの時間、休憩時間を作業に充てていました。
3分でも5分でも、とにかく時間が空いたらすぐPCを開く癖をつけています。
移動中や皿洗い、洗濯物を干している最中はYouTubeなどで耳からビジネスに関する情報をインプットしました。
PCでの作業がもはや趣味になっているので、苦ではなかったです。


ー クラスメイトとの交流とサポート体制はいかがでしたでしたか?

クラスメイトとの交流はあまり活発ではなかったですが、卒業後、コミュニティでお仕事の相談をしました。
周囲にフリーランスの人がいないため、コミュニティのサポートが心の支えになりました。

また、トレーニングプログラムは大きなきっかけとなり、なかなか手をつけられなかった自社HPの立ち上げができました。

ー 卒業後のコミュニティやサポートについてはいかがでしたか?

卒業後はFammアシスタントとしてお仕事を受けさせていただいています。
また、卒業生コンペにも参加し、案件保証5件を活用しました。
実務案件が入ってきたことで、残り2件分の案件保証もまだ活用できる状態です。

これらのサポートは非常に役立ち、今後の活動の励みになっています。

ー トレーニングプログラムについて、どのような点が良いと感じましたか?

期間中制作したもの全てにフィードバックをもらえる点ですね。
デザインに関することだけでなく、アシスタントオンラインでの案件獲得についても気軽に相談できる環境も良かったです。
同じグループになった方々と、今でも情報交換をする関係になれたことも大きなメリットです。

プログラム終了後にも案件獲得へのサポートを受けられるのも心強いです。


ー トレーニングプログラムを経験し、実際に役に立った点を具体的に教えてください。

なかなか手が出せずにいたポートフォリオの制作ができたことです。
掲載する作品も期間中に作ることができ、STUDIOの使い方を学びながら実際にサイト公開まで完了できたのはとても良かったです。

今までIllustratorとCanvaをメインに使っていましたが、プログラム内でSTUDIO、figmaに初めて触れ、使い方を学ぶことができ、今でも実務でも役立っています。


ー 今後、目指していく働き方について教えてください。

今後は、オンライン・オフライン問わず、スキルを活かしたお仕事の受注を切れ目なく行えるようになりたいです。
仕事を通じて知り合いも増え、デザインを起点にマーケティングなどのビジネスナレッジを学ぶ機会が増えました。

今年は、新事業に挑戦しようとしており、具体的には、デザインツールを活用した学生の自己表現の学びの場提供や、また事業者や高齢者向けのPCスキル教室を提供する予定です。


ー 最後に、Fammスクールのおすすめポイントを教えてください。

動画教材だとついサボってしまう、自分のペースだとなかなか進まないという人には特におすすめです。
授業があるので、その時間を空けてしっかりと学習することができます。
3時間の授業は確かに長いかもしれませんが、案件を取る段階になると、そんなことを言っていられなくなるので、必ず時間を確保して学習に取り組むことができました。