フリーランスWebデザイナーとしての働き方
スマートフォンの普及やインターネット環境の向上によって、Webデザイナーの需要は年々高まっています。ホームページだけでなく、広告展開やSNSとの連携、アプリ展開など、Webデザイナーのニーズは日に日に高まり、仕事も増えつつあります。Webデザイナーは、企業に属して働くのが一般的ではありますが、昨今ではフリーランスで個人として活躍している方も多くなってきています。フリーランスは、在宅や近所のカフェでゆったりしながら自分の好きな時間に働くことができるため、満員電車に揺られて出社したり、職場の人間関係に気をつかわなくていいといったメリットにばかり目がいきがちですが、それなりに大変な要素も多くあります。
フリーランスのWebデザイナーの一番大変な要素は、安定した収入を得ることにあります。企業に属していれば、毎月固定の給料で収入の目安がわかりますが、フリーランスになると、クライアントから案件を受注しなければ収入につながりません。大きな案件を定期的に受けられる環境であればまだしも、案件を受注するには、人脈やクライアントから案件を取るための施策を検討しなければなりません。自由に働ける反面、努力しなければ継続的な収入につながらないという側面もあり、更に高収入を得ようと思うのであれば、相当の覚悟と努力が必要になります。
今回は、このようなフリーランスとしてのWebデザイナーの働き方について、メリット・デメリットを踏まえて紹介していきます。
どうやってフリーランスWebデザイナーになるの?
まず、フリーランスのWebデザイナーになるためには?という点ですが、Webデザイナーとして働く上で、特に資格や実績は必要ありません。スキルや技術に関してもこのツールが使えなければWebデザイナーとして名乗れないというものはありません。とはいえ、ある程度のスキルや実績がなければ、案件を受注するのは非常に困難な傾向にあります。
未経験からフリーランスWebデザイナーにはなれないの?
Webに関して未経験であってもフリーランスのWebデザイナーとして活躍することは、結論から言うと可能です。上記でもふれましたが、Webデザイナーにおいて資格や実績は必要ではありません。そのため、自分自身をフリーランスのWebデザイナーと名乗った瞬間にフリーランスのWebデザイナーになることはできます。クライアントの希望をきちんとWebサイトとして形に出来れば、基本的には立派なフリーランスのWebデザイナーです。ただ、名乗れたとしても稼げるとは限りません。クライアントから案件を受注できなければ収入につながりませんので、ここが一番重要なポイントになります。
Webデザイナーの知り合いがいなくても案件は取れる?
フリーランスのWebデザイナーにおいて、クライアントからの案件獲得は、大きな課題です。手っ取り早い案件獲得の方法は、知り合いに頼むという方法です。過去に働いていた会社の紹介や、友人知人の紹介といった形で案件を紹介してもらうのが、信頼関係があれば最も早く案件を獲得する方法です。ただ、基本的に紹介案件は長くは続きません。定期的に案件を受注して収入を得るためには、新規顧客を獲得する必要があります。営業活動も必要になるでしょう。
そのような時に、自身の得意分野や実績をクライアントに確認してもらう方法として、ポートフォリオというものがあります。ポートフォリオとは、実際にサンプルとして自分で作ったWebサイトを、クライアントへのプレゼン用に加工したもので、「自分はこういったスキルや技術があります」「このような課題にもこういった形で解決した実績があります」という強みをアピールすることができます。事実、クライアント側もこのポートフォリオを参考に案件を依頼していますので、未経験であったとしても、クライアントを満足できるポートフォリオがあれば、案件を多く受注しやすくなります。
フリーランスWebデザイナーの仕事内容は?
Webデザイナーとしての仕事内容は、フリーランスだからといって異なるわけではありません。基本的には企業のホームページの作成や広告用のランディングページ作成が主となり、それに紐づくバナーやロゴ、画像加工やコーディングなど多岐に渡ります。Webデザイナーとしてクライアントの要望に則したデザインを用意するためには、意図をキチンと汲み取り、適切なフォーマットで納得いただけるものを作成しなければなりません。そのためには、スキルや技術はもちろんのこと、過去の実績がものをいう場合もあります。センスが問われ、明確な答えがない領域ですが、そこがWebデザイナーとしての腕の見せ所でもあります。
フリーランスWebデザイナーのメリット
フリーランスのWebデザイナーとして働くニーズが高まっているのは、その仕事におけるメリットが大きいからと思われます。では具体的にどういったメリットがあるのでしょうか?ここではフリーランスのWebデザイナーとして働く上でのメリットについて、いくつか紹介します。
働いた分だけ稼げる
フリーランスのWebデザイナーにおけるメリットの1つ目は、働いた分だけ稼げるという点です。フリーランスは、企業に属しているわけではないため、収入は給料制ではなく出来高制になります。受注した分がそのまま自分の収入になりますので、多く働ければその分収入も増えていきます。
時間や場所にとらわれない
続いてのメリットは、フリーランスのWebデザイナーは、時間や場所に捉われずに働けるという点です。案件を納期までにきちんとこなすことが出来れば、特に定時も休日の指定もありません。出社の必要もありませんので、自宅に限らず、喫茶店やインターネットカフェで働くことも可能です。時間を有意義に活用でき、自分のペースで働くことができ、極端な例でいえば海外でも働くことができるため、フリーランスのWebデザイナーという働き方は人気が高まっています。
人間関係の問題が起きにくい
また、フリーランスのWebデザイナーは、個人での業務となりますので上司や先輩社員、後輩といった関係性がありません。クライアントとのやり取りは案件受注においてどうしても発生しますが、会社における人間関係のようなものは存在しませんので、余計な問題が起こることはありません。フリーランスのWebデザイナーを目指す方の多くは、このような人間関係を避けられることに魅力を感じる人が多いです。人間関係におけるストレスを感じずに、業務にのみ集中できる点も、フリーランスのWebデザイナーのメリットと言えるでしょう。
フリーランスWebデザイナーのデメリット
一方で、フリーランスのWebデザイナーにはデメリットもあります。メリットだけに目を向けるのではなく、これから紹介するデメリットも意識した上で、フリーランスとして働いていきましょう。
収入が安定しない
フリーランスのWebデザイナーとしてのデメリットは、何といっても収入が安定しないという点にあります。独立したばかりの頃は、以前の会社からの紹介や、知人からの紹介など、ある程度の案件が用意されているかもしれませんが、それらを対応しきった後は、自分で案件を探していかなければなりません。先ほど触れたポートフォリオなどを活用しながら、新規の顧客開拓に向けた営業活動をしていかなければ、案件を得ることはできません。これが一番大変なポイントになります。
常に学ぶ姿勢が必要
続いてフリーランスのWebデザイナーとして活躍する上でのデメリットは、常に学ぶ姿勢が必要という点です。先ほどの、案件を得るために営業活動を行う中でも、この学ぶ姿勢が重要になりますが、Web業界は常日頃アップデートを繰り返し、目まぐるしく最新情報が入れ替わる業界です。そのような中で、最新動向を常にウォッチし、案件に活用していく必要があります。クライアントも最新のスキルや技術を活かしたプロモーション展開を模索していますので、このような最新情報を踏まえた提案が案件獲得のためのカギになってくるでしょう。
自己管理が必要
最後に、フリーランスで働く上でのデメリットとして自己管理が必要という点です。これは、時間や場所を選ばないというメリットの反対の意味合いにもなりますが、自由に働けるということは、どうしても甘えが生じてきます。何時から何時までは働くといったように、自分自身に決まりを設けて働かないと、ダラダラと時間だけが過ぎていくことも多くなります。案件の納期に間に合わなくなることは、クライアントに迷惑がかかるだけでなく、その後の自分の案件獲得においてもマイナス影響につながります。自己管理をしっかりと行い、その上でフリーランスのメリットを踏まえて働くことが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、フリーランスとしてのWebデザイナーの働き方について、メリット・デメリットを踏まえて紹介しました。フリーランスになると働く環境面において大きなメリットがありますので、そこにばかり目が行ってしまいますが、きちんとデメリットも踏まえて計画的に目指すことが重要になります。
今回紹介した内容も、今後フリーランスのWebデザイナーとして活躍する上で、是非参考にしてみてください。
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