主婦をしながら取得できる国家資格がある?
主婦業をしていたとしても、「子供が大きくなって手がかからなくなってきた」「ある程度時間にゆとりが出てきた」といった形で、職場復帰を考える方も多いかと思います。ただ、主婦業が長くなると、自身のブランクによって働けるか不安に思うことも多いようです。そのような中で、新たに資格を取って職場復帰を図る方も増えてきています。資格取得は自分自身のスキルアップや自信につながるだけでなく、職場への復帰においても有利に働きます。手に職があるか、即戦力として働くことができるかというのは企業側としても採用の際に考えますので、資格取得は一つの選考基準にもなってきます。どのような仕事であってもいい、経験値を活かせる自信があるというのであれば、資格の有無は関係ないケースもありますが、より希望する職業を目指したいというのであれば資格保持者というのはやはり有利になります。
その資格において、特に有利に働くのは民間の資格ではなく国家資格です。国家資格と聞くと「合格までが大変そう」、「試験が難しく狭き門」という印象があるかもしれませんが、しっかり勉強さえすれば、初心者でも無理せず資格取得につながることができます。最近では、上記の職場復帰以外にも将来の独立開業や在宅で働きながら稼ぐという目的で、主婦をしながら国家資格の取得を目指す方も増えてきています。また、主婦の職場復帰や独立開業につながりやすい国家資格も出てきています。
今回は、主婦をしながらでも学べ、かつ資格取得することでお金も稼ぎやすくなるおすすめの国家資格について紹介していきます。
主婦と両立しながら挑戦できる国家資格の種類
なぜ主婦と両立しながら国家資格を目指す方が増えてきているのでしょうか?それは、国家資格が職場復帰や転職につながりやすいだけでなく、メリットが多くあるからです。国家資格は履歴書にもちろん書くことができ、面接官の目に留まりやすい(採用につながりやすい)資格です。国が認めたものですので、その効果は絶大です。
また、一度取得さえすれば手に職がつき、一生の武器になります。昨今ではこの国家資格の種類も増えてきていますので、無理なく自分に合った国家資格を選びながら資格合格を目指せるという点で人気が高まっています。子育てがひと段落したり、家事の合間に時間的なゆとりが生まれてきたりした主婦の方で、これから先さらに仕事復帰を目指すという場合には非常におすすめです。ここでは主婦と両立しながら挑戦できる国家資格をいくつかご紹介します。
ファイナンシャルプランナー
まず紹介する国家資格は、ファイナンシャルプランナーです。ファイナンシャルプランナーとは、保険や年金、税金などといった生活の中で必要な情報に関して広く把握し、お客様に対して最適なプランを提供する仕事になります。覚える知識は非常に多いですが、幅広い職種でニーズがある仕事となりますので、就職においては有利に働くことが多い資格になります。特に保険会社や金融系の企業、住宅系のメーカーなどで活かすことができる国家資格です。資格としてはファイナンシャルプランナー3級と2級の取得が特に人気です。3級に対しては、だいたい80時間から150時間程度の学習期間で合格を目指すことができるでしょう。覚える知識は多いですが、その後の就職先の幅の広さから、主婦の方からも人気が高い国家資格です。
行政書士
続いておすすめの国家資格は、行政書士です。法律関係の資格ということから、難しいのではないかと敬遠されることも多い資格ですが、実際に学習してみるとそこまで難しいものではありません。学習計画が立てやすいことから、1日に数時間を数か月行うことで合格にもつなげることができます。また、離婚や家庭問題、女性向けの企業の手伝いなど、行政書士を持って女性ならではの視点から活躍する主婦の方も増えてきています。安定した収入を見込める点も魅力の一つにあります。
社会保険労務士
続いて紹介する国家資格は、社会保険労務士です。これは、年金や社会保険に関して労務的に適切に管理したり、人事として企業に関わるようになる資格です。行政書士と同様に覚えることも多く、難しそうと思われますが、コツコツと学習を進めていくことで主婦の方でもチャレンジできる資格になります。通信講座で分かりやすく学ぶこともできますので、意外と主婦の方で挑戦する方も多くいます。また、社会保険労務士は企業への就職以外にも、独立開業しやすい点も魅力です。
保育士
4つ目のおすすめする国家資格は保育士です。保育士は、もともとは民間の資格でしたが、2003年から国家資格になりました。特に保育に関する専門学校を卒業していなくても、通信教育などで学習し、保育士の資格を取得することも可能です。この保育士試験ですが、試験科目は多くありますが、科目ごとに合否が分かりますので、一度落ちたとしても次の試験は不合格の科目だけで受験ができます。保育士自体は女性に人気の高い職業となりますが、その一方で保育士不足は全体的に問われています。そのため募集も行われていますので、自宅近辺で働くことができるなど、主婦と両立して働けるための国家資格でもあります。
宅地建物取引士
続いて紹介するのは、宅地建物取引士という資格です。一般的には宅建とも呼ばれています。不動産関連の仕事で有利に働く国家資格で、転職活動にも有利に働きます。また、他の国家資格に比べて挑戦しやすい特長もあり、比較的学習にかかる費用も安く、期間も短めで取得することが可能です。不動産業は企業にもよりますが収入も高い傾向にもありますので、職場復帰や転職を踏まえると主婦でもおすすめの国家資格になります。
介護職員初任者研修
続いては、介護職員初任者研修という国家資格です。こちらは、以前はホームヘルパー2級と呼ばれていましたが、2013年に名称が変わり介護職員初任者研修となりました。この初任者研修の資格を取得するには、スクールに通って130時間のカリキュラムを修了し、試験で合格する必要がありますが、未経験の方でも、もちろん主婦をしながらでも、時間を調整しながら集中して学習することができます。資格取得によって介護職員の仕事としても活躍できますが、自身の両親や親族など、家庭内の介護においても非常に役立ちますので、そのあたりも魅力の一つです。
中小企業診断士
最後に紹介するのは、中小企業診断士という国家資格です。これは、経営コンサルタントとして中小企業のコスト管理や利益を上げるための方法などを提案するにあたって役立つ仕事です。一般企業でも活躍できますので、職場復帰や転職に有利となりますが、むしろこの資格は独立開業の面で活躍しやすいのが特長です。独立した場合は、時間や場所を自由に働くことができますので、主婦と両立しながらでも活躍しやすくなります。
初心者でも主婦と両立しながら国家資格を目指せるの?
今回は主婦と両立しながら目指せる国家資格を7つほど紹介してみました。国家資格は今回紹介したもの以外にも様々ありますが、主婦をしながら空き時間に学べて、合格につなげることができるものも多くあります。また、国家資格と聞くだけで難しそうと思われがちですが、今回紹介したものは初心者でも学習すればしっかり身につけることができるものになります。
何から始めればいい?
国家資格に限らず、主婦をしながら学習し身につけることができる資格取得は、昨今非常に人気が高まっています。ではどこから手をつければいいのでしょうか?資格合格を目指す上で、一番気にしていただきたいのは、自分でも出来る、自分がしたい仕事を目指すということです。ただ資格を取るのではなく、主婦業と両立して、その資格を取得してどうなりたいのかをイメージしながら、どのような資格取得を目指すのか決めていきましょう。
資格取得にオススメなのは通信教育?スクール?
現在、国家資格に限らず多くの資格取得には、スクールに通う以外にも通信教育で学べるものも増えてきています。主婦をしながら資格合格を目指すのであれば、自宅で学習できる通信教育の方が効率的でもありますが、より集中して学習するのであればスクールに通うというのも方法としてはあります。自分に合った学び方で、効率的に学習していくと、資格合格にもつながりやすくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、主婦をしながらでも学べ、かつ資格取得することでお金も稼ぎやすくなるおすすめの国家資格について紹介してきました。今回紹介した国家資格はほんの一部になりますので、紹介した資格以外にも多くの国家資格が存在します。主婦をしながら資格取得を目指すのであれば、自身が何を目指したいのか意識し、そのやりたいことにつながる国家資格を上手く身につけていきましょう。