将来家族で海や山の近くに移住したい。「場所を選ばず働けるスキル」を求めてWebデザインの道へ
Fammママ専用スクールの卒業生にインタビュー。
スクール卒業後、人生をより豊かにした女性に送られるFammの「ステップアップアワード2020」を受賞した辻森瑠美さんにお話をうかがいました。
将来家族で地方に移住し、海や山の近くで暮らしたいという夢があり、その時のために場所を選ばず働けるスキルを身に付けたいとWeb デザインの講座を受けたという辻森さん。目標に向け、どのように行動されていらっしゃるのでしょうか。お話を伺いました。
将来地方に移住するために在宅ワークできるスキルをつけたい
――これまでのキャリアについて教えて下さい。
はじめは保険会社で営業をしていました。その後海外留学などを経て、スノーボードブランドのショップで働いた後、結婚・出産するまでヨガスタジオに勤務していました。Webサイト制作の会社と組み、スタジオのサイトをつくったりブログの更新をすることもあり、「コーディングやデザインから自分でできるようになったらいいな」と思っていました。
――その経験が、Webデザイン講座受講のきっかけだったのですね。
パソコンで作業すること自体はもともと好きだったので、Webデザインもきっと興味を持って学べるなと思っていました。スノーボードやサーフィンが好きで、将来家族で海や山の近くに移住したいという夢があり、そのときのために在宅で働くスキルを身に付けたいと思ったことも受講理由のひとつです。上の子どもは現在幼稚園に行っていますが、先輩ママから「子どもが小学校に通うようになったら急に時間ができるよ」と言われていたので、そのときに在宅で仕事ができるように早めに準備をしておこう、と。
――出産されてからは、育児に専念されていたのでしょうか。
はい。子どもがふたりいるのですが、ひとり目を出産したときには自分で仕事がしたいという思いがなく、主人とも「小学校に上がるまでは働かなくてもいいんじゃないか」という話をしていました。
ひとり目の子育てを経験して気持ちに余裕ができて、子どもが小さくても仕事や勉強などできそうだなと思えたので、ふたり目を妊娠してあらためて今後のライフプランを考え、在宅ワークができるスキルを身につけたいなとWebデザインを学ぶことを決めました。
子どもが0歳~1歳くらいのときのほうが自分の勉強時間を確保できそうだなということもわかっていたので、ふたり目を出産してすぐにWebデザインスクールを探し始めました。
1ヶ月の短期講座だからこそ、子育て中でも頑張れた
――スクールは他社のものも検討されましたか?
調べてはいたのですが、他社のものは受講期間が半年など長く、それを継続できる自信がありませんでした。受講期間が1ヶ月と短期であればなんとか頑張れるかなと。
Fammに決めたいちばんの理由は、シッターさんに預けられることですね。それまでにも民間のベビーシッターは利用したことがありその便利さを知っていたので、授業に集中するためにぜひ活用したいと思いました。
――無料電話説明会では、どんなことを聞きたいと思っていましたか?
実際にどのようなことを学ぶのか、詳しく聞きたいと思いました。内容についていけるのか不安があったのですが、詳細に説明をしていただき、なんとか頑張れるかなと思えたので受講を決めました。
――講座を受けられた率直な感想としてはいかがですか?
8名の受講生が全員ママさん、というのは勉強をするうえでとてもいい環境だと思いました。子育て中で時間がないという境遇は同じなので、「みんながんばってるんだから」と課題の提出などモチベーション高く取り組むことができましたね。
1ヶ月で得たスキルだけで継続的に仕事ができるようになるかというとそうではありませんが、Webデザインの基礎はしっかりと教えてもらうことができますし、受講することでそこからどのように学びを深めていけばいいのかがわかるので、初学者が受ける講座として優れているなと思いました。
――受講中は、どのようなスケジュールで勉強していましたか?
課題に取り組むのは子どもを寝かしつけたあとの時間でしたが、スキマ時間にYouTubeで講義の復習をしたり、Facebookでほかの方がされている質問を見たり、いろいろなサイトを見てデザインを学んだりといったことはスキマ時間に行っていました。
スクールに通う前は、自分の時間を確保するために家事や育児の効率化をはかるという発想がありませんでしたが、工夫すれば時間は捻出できるものだと学びましたね。
受講中に身につけた「検索力」は、仕事をする上での課題解決力に
――課題をこなすのは大変でしたか?
自分でやりたいと決めて勉強して、それが身についている感覚があったので楽しいと思えました。うっかり勉強していて寝不足になることがあってもそれが苦ではありませんでしたし、1ヶ月という短期だったからこそ頑張れた部分もありました。
――受講期間中に疑問点が生じたときは、どのように解決していきましたか?
Facebook上で先生に質問している方もいましたが、私の場合は自分で検索して調べられることはできるだけ自分で解決していました。Webデザインの仕事は、自分の知識だけでこなすというよりも勉強しながら行っていくことが多いので、この期間に検索力、情報収集能力が身についたことは、いまでも仕事をするうえで活きているなと思います。
――卒業はどのように活動されていましたか?
私の場合は、卒業後も継続的に学びながらスキルを磨いていこうと考えていたので、卒業後1年くらいは書籍やYouTube、Fammが卒業生向けに限定公開している継続学習のための無料講座などでWebデザインの応用的な勉強をしていました。その後、たまたま友人から「HPを作成してほしい」という依頼があったので、3ヶ月ほどかけて作成し、自信がついたため、「ココナラ」のプロフィールを見直すなど仕事受注に向け準備を整えていきました。
その後ココナラで「サイトの、このボタンの部分のデザインだけ変えたい」というご依頼があったので受注して、納品後は同じクライアント様から立て続けにご依頼をいただけるようになりました。
その後は、Timersから紹介のWEB制作案件に応募し、採用されて大手のクライアント様の制作案件のお仕事を頂くようになりました。
案件内容によって求められるレベルも様々ですし、コミュニケーションはもちろん、提案が必要な場面もあるので日々鍛えらていますし、責任とやりがいを感じています。「現在のTimersのオンラインアシスタントサービスの前身となる実績を作ってくれました!」と当時Timersの担当者の方よりお言葉を頂きました。有難いことに今でもお仕事をいただいていますし、より一層お役に立てるように頑張っていきたいです。
――1件目の仕事を受けるのに勇気がいる、という話も聞きます。
たまたまSNSで、「Webデザイナーが仕事を受ける際、100%できそう、という確信がなくても、7割できそうだったら受注している人が多い」といった投稿を見たのです。なるほど、「できるからやります」ではなく、仕事を受注してからも勉強しながらこなしていくものなんだ、日々調べながら制作するのであれば、いまと変わらないなと思えたので、やってみようと一歩踏み出すことができました。
今でも仕事を受注する際、「少し難しいけど、頑張ればできそう」と思ったら受注するようにしています。わからないことがあっても、インターネットや書籍、YouTubeなどを活用して調べれば、なんとかなります。
――調べ方がわからなかったり、調べても疑問が解決できない、ということはありませんか?
ピンポイントで疑問が解消できなくても、検索すればヒントは得られるので、そこからさらに調べて問題を解決していきます。
ただ、はじめは調べ方もわからなかったのでデザイナーとしての情報収集能力のようなものはある程度は必要かもしれません。私はスクール受講中に検索能力も磨いたように思います。いまは卒業生のFacebookグループも活発に機能しているので、そこで疑問を投げてみるのもいいですよね。
講座受講で見えた「学びのロードマップ」、大切なのは学びを深めること
――これまでお仕事で、ピンチに直面したことはありますか?
毎回、必死になって調べています(笑) どうしてもスキルが追いつかない場合は、クライアントにどこまでできるかをお話したり、代替案を提案して了解いただくこともあります。納期が間に合わず、ご迷惑をかけてしまったこともあります。決して完璧にこなしているわけではありませんが、なんとか継続して仕事を受けてこれましたし、これからもスキルアップしながら挑戦し続けたいと思っています。
仕事は人と人とのやり取りで成り立つものなので、相手とのコミュニケーションを大切にして、誠意を持って取り組むことを心がけていれば、経験が少なくてもできる案件はあると思います。
――人によっては、周りの受講生や卒業生と比較をして落ち込んでしまうこともあると聞きます。
たくさん仕事をされている方を見て、焦りを感じてしまうこともあるかもしれませんが、大切なのは、長期的に考えたときに自分がどうなりたいか、その目標に近づいているかという部分ではないでしょうか。
私も、スクールを卒業して1年は仕事をしていませんでしたし、いまでも案件を受けるのは月に1~2件と決して多くの量をこなしているわけではありません。ただ、ゆっくりスキルアップしていけばいいと思っていたのでこのペースが自分にとってちょうどいいんです。「地方に移住した際に在宅ワークしたい」という目標に向けて、少しずつ近づいているという実感があります。
短期的な目標を立てるのもいいかもしれませんが、長いスパンで自分がどうなりたいかを考えて、マイペースに取り組むほうが継続しやすく、いい結果につながるのではないかと思います。
――あらためて、卒業されてから思うFammの魅力について教えていただけますか。
講座は、1ヶ月という短い期間で初学者がおさえておきたい基礎を確実に学べるカリキュラムが組まれていると思います。講座を受けると、そこから何を学んでいけばいいのかという「学びのロードマップ」のようなものが見えてくるので、その道しるべに従って学びを深めていけば、誰でも仕事に結びつくスキルを磨いていくことができます。講座を受講しなければ、何から手をつければいいのかわからかなかったので、Webデザイナーになるために必要なことがわかったということは大きな一歩になりました。
Fammは卒業生向けの無料の講座や卒業生コミュニティが充実しているので、上手に活用していくことで確実にスキルアップできると思います。