自分のペースで勉強を続けていれば、確実にスキルアップできる。 大好きな「デザイン」を仕事にするまでのストーリー

Fammママ専用スクールの卒業生にインタビュー。
スクール卒業後、人生をより豊かにした女性に送られるFammの「ステップアップアワード2020」を受賞した渕上絵里さんにお話をうかがいました。

ご主人の転勤の都合で2020年1月末まで中国の上海にいた渕上さん。日本に一時帰国した際、新型コロナウイルスの影響でしばらく上海に戻る事ができないことが分かり、以前から興味があったWebデザインのスクールに通うことを決めたといいます。その後、どのように活動していったのでしょうか。お話を伺いました。

「今しかない」と思えるから新しい学びに挑戦できる

――これまで、どのようなお仕事をされてきたか教えていただけますか。

学生時代に服飾を学び、アパレルの販売員として働いた後にアパレルのデザイナーに転向しました。

――その後、中国の上海へ行かれたのですね。

はい。結婚をして主人が上海に転勤になったため、それまで勤めていた会社を退職しました。アパレル会社員時代はとにかく忙しく、毎日終電で帰るような生活だったため、「少し時間に余裕を持てるかも」とポジティブな気持ちで旅立ちました。約1年後に妊娠して、海外で子どもを出産することへの不安もあったので単身で日本へ一時帰国。出産後にまた上海に戻りました。

――それからはどのように生活されていたのでしょうか。

上海は日本人の駐在員が多く、駐在妻のコミュニティも活発だったため、育児相談会などに積極的に参加しながら友人をつくり、とても楽しく過ごしていました。また、以前から興味があったリンパセラピーを学ぶために、現地のスクールに通い始めました。

――やってみたいことにすぐに挑戦する行動力がすごいですね。

「いましかない」と思うから行動にうつせるのだと思います。段階的なカリキュラムが組まれているセラピーのスクールは受講の申し込み時期が決まっているので、そのタイミングを逃したら次に受講できるのがいつになるかわかりません。「やりたい」と思ったときこそ、物事を始めるタイミングであると思うので、それほど迷いはありませんでした。

――セラピストになるためのスクールを卒業後、どのように活動されていたのでしょうか。

ちょうど中国の旧正月で日本へ一時帰国をしていたので、戻ったら活動しようと考えていたときに新型コロナウイルスが流行。中国に戻れなくなってしまったのです。

はじめは「すぐに戻れるかも」という期待もありましたが、どうやら長期化しそうだと。それならせっかくだから日本で新しいことに挑戦してみようとWebデザインのスクールを調べていたところ、Instagramの広告でFammを知り、すぐに電話での説明会に申込みました。

娘の幼稚園入園に合わせて自宅で仕事をスタートしたい


――以前からWebデザインに興味があったのですか?

2021年4月から娘が幼稚園に入ることが決まっていたので、入園のタイミングで子育てをしながら自宅でできる仕事をしたいなと考えてはいました。勉強したからといってすぐに仕事ができるようになるとは限らないので、早いうちにスクールに通いたいなと思っていました。

Webデザインは、パソコン1台あればできるという点に惹かれました。もともとアパレルのデザイナーだったので、つくる対象は違っても活かせる部分があるかもしれない、という思いもありました。


――説明会の印象はいかがでしたか?

学習環境が整っているなという印象でした。まったく知らない分野を学ぶので、授業を一度聞いただけでは理解できないこともあるだろうなと思ったので、授業を録画してYou Tube上にアップしてくれて、いつでも復習できるというのはありがたいと感じました。

卒業後しばらくは、Facebookの卒業生コミュニティで先生に質問できる、というのもフォローが手厚いなと思いましたし、受講生が全員ママ、という安心感は絶大でした。セラピストの学校に通っているときは、子どもを抱っこしながら講義を受けていて、「泣いてすみません」と周りに言いながら勉強していたので、受講生が同じママさんであれば、それほど周りに気を遣わずに授業を受けることができるな、と。

受講期間中は母が子どもの面倒を見てくれたのでシッターさんを利用することはありませんでしたが、いざとなったら託児を利用できるというのも安心できました。


――受講にあたり不安だったことはありますか? 

説明会では「デザイナーとして収入が得られるカリキュラムが組まれている」ということでしたが、初めての育児をしながら自分がどこまで頑張れるのかわからなかったので、「実際どれくらい収入が得られるだろう」とは思っていました。主人も、卒業したときにスキルが身につくのか、それは仕事につながるのかという点が多少心配だったようで、「ちゃんと勉強するよね?」と念を押されました(笑)


子供と遊んでいる所.jpg

「受講期間中に自分のポートフォリオとなるHPをつくろう」と決意


――ご主人からの言葉に対して、どのようにこたえたのでしょうか?

「ちゃんと勉強します!」と。主人も、私がデザインの仕事が好きだということは誰よりもよく理解してくれていますし、受講への決意がかたいことを察してくれたので、応援してくれました。スクールを卒業してパソコンの購入を相談したところすぐに了承してくれたので、受講中に私が真剣に勉強していることを見ていてくれたのかなと思いました。


――実際に授業を受けられて、どのような感想を持ちましたか?

初回の授業がすごく楽しくて、勉強へのモチベーションが上がりました。授業のあと、上海で勉強していたセラピーの師匠にWebデザインの勉強を始めたことを報告したところ、「自分のHPをつくってほしい」と、早くも仕事をいただくことができました。クライアントである私の師匠は「特に急いでいるわけではないからいつでもいいよ」と言ってくれましたが、スクール卒業後、質問サポートがある期間中につくろう、と自分で決めて、その目標に向かって勉強を進めました。


――目標を定めることでモチベーションを高めたのですね。

はい。そして、クライアントのHPを作成する前にまずは受講期間中に自分のポートフォリオとなるHPをつくろう、と決め、授業に慣れてきた頃から、課題と並行して自分のHPをつくっていきました。


ーー1ヶ月で自分のHPをつくり、さらにその後クライアントのHPをつくるというのは決して簡単なことではありません。

受講中と、質問サポートが終わるまでの期間は睡眠時間を削って必死に取り組んでいましたね。それが、3ヶ月、4ヶ月も続くとさすがに体力的にもたなかったと思いますが、短期集中だったからこそ頑張れたのだと思います。

Fammの先生は本当に生徒思いの方で、こちらからの質問の一つひとつに丁寧に答えてくれました。「こんなに質問が多い生徒は初めて」と言われるほど質問の頻度は多かったようです(笑)

この質問サポートのおかげで、クライアントのHPをつくることができました。単純に疑問を解決してくれるだけでなく、Web上でどのようなキーワードで検索するといいかを教えてくれるなど、サポート期間が終了したあとも私が困らないように、自力で調べる力をつけさせてくれたことには大変感謝しています。


――その後はどのように活動されましたか?

HPをつくったはじめのクライアントから、紙もののデザインなどほかの仕事もいただきつつ、グラフィックデザイン等の学びを深めていきました。

また、駐在妻のコミュニティでこれまでの経歴や「こんなことを学びました、こんなことができます」と自分のポートフォリオを発信したところ、「バナーをつくってほしい」と声をかけていただけるようになりました。そのうちに、バナー作成だけでなくWebデザインやコーディング、紙のパンフレットの作成などの依頼もいただくようになりました。

アワードを受賞、バナー制作ランキングでも1位に

――はじめはバナー作成といった仕事でも、そこでクライアントに気に入ってもらえれば次の仕事へとつながっていくんですね。

はい。小さな仕事でも手を抜かずに丁寧に取り組むことで、大きな仕事につながっていくのだと思います。

アパレルのデザインとWebや紙のデザインには通じるものがあって、これまでの経験が活きているなと思います。どんなに見た目が美しい服であっても、誰にも買ってもらえなければ商品価値はありません。大切なのは、表面的なビジュアルよりも、誰をターゲットにした、どのような目的のものなのか、いかに商品を買ってもらうかを考えてものづくりをすることです。クライアントから「このように作成してほしいとずっと思っていた」と感謝の言葉をいただくと、私のデザインに対する考えが伝わったのかもと嬉しくなります。

――渕上さんは2021年1月に開催されたFammの「ステップアップアワード2020」で表彰されたわけですが、その後変化はありましたか?

アワード受賞後、さらにお仕事が増えました。なかには大手のクライアントで膨大な量のコーディングを、アワード受賞者3名と共に作業するという事もありました。実績をつくる毎に苦手意識のあったコーディングスキルも上がり、自信もつきました。

また、famm卒業後から「ココナラ」上でスキルを販売していたのですが、バナー制作ランキングで1位にもなり、今は企業からも多数ご依頼をいただいています。その頃からInstagram経由で、「バナー制作を教えてほしい」と問い合わせをいただくようになり、Photoshopを使用したバナーのつくり方を教えたりもしています。

娘が幼稚園に入園してからは、web制作会社のオンラインアシスタントも開始。様々なジャンルのホームページを制作して、毎日奮闘しながら楽しくお仕事をしています。

――新しい仕事を受注するとき、「自分にできるだろうか」と不安な気持ちになることはありますか?

デザインすることはもともと好きなので、不安よりも「やってみたい」という興味のほうが勝ちますね。わからないことがあっても、いろいろなサイトを見て学ぶことも楽しいんです。いまでも、仕事をするなかで「どうしたらいいんだろう」という事態にはよく直面しますし、その都度調べながらこなしています。わからなかったら調べたり卒業生コミュニティを活用して相談してみればいいので、まずは受注してみることが大切だと思います。

また、不安というのは経験のなさから生じるものだと思うので、数をこなしていくことが大切だと思って受注しています。以前はコーディングの仕事を受ける際不安な気持ちもありましたが、経験を積むことで自信が持てるようになりました。

人と比べる必要はない、自分のペースで継続すれば力になる

――子育てと仕事の両立において、工夫していることはありますか?

娘にはママが仕事をしている事の理解をしてもらう様に何度もお話ししました。そうすると、荷物を自分で運ぶ、自分で手を洗う、などできることが増えて、娘自身も成長したように感じます。

娘との時間はなによりも大切ですが、自分の人生でやりたいこともあります。Fammのスクールに通いスキルを身につけたことで、「好きな仕事をやっていこう」と思えたことは大きな変化でした。

――今後、子育てとキャリアのバランスをどのようにとっていくか、お考えはありますか?

娘がまだ小さいので、幼稚園から帰って来るまでには出来るだけ仕事を終えていたいなと思います。私は元々バリバリ仕事をしたい派なので、娘が小学校に上がったら様子を見つつさらにステップアップできたらと考えています。Webデザインは好きなのでずっと続けていきたいですね。

――受講を検討している方へ、メッセージがあればお願いします。

少しでもデザインやコーディングに興味があるのであれば、いますぐに挑戦したほうがいいと思います!周りの状況も自分の気持ちもいつ変わるかわからないので、迷っているうちにチャンスを逃してしまうかもしれません。講座を受けて、楽しい、続けてみたいと思ったら仕事にできます。Fammは、卒業後も継続してサポートを行っていますし、卒業生のコミュニティも活発なので、仕事の相談などしやすいと思います。

活躍している卒業生の姿を見ると、自分と比べてしまうことがあるかもしれませんが、人と比較する必要はまったくありません。もともと持っているスキルも、家庭の状況も、仕事への向き合い方も人それぞれ違うので、自分のできる範囲、楽しめる範囲で勉強をしていくことが大切だと思います。私も、それほどたくさんの仕事をこなしているわけではありませんが、家庭と両立しながら、無理のない範囲でできたらと思っているので、これがベストな働き方だと思っています。

卒業後、何年経ってもサポートを受けられる、というのもFammの良さです。4月に娘が幼稚園に入園したら、卒業生向けに公開している動画を見てスキルを高めたいと思っています。せっかくスクールでデザインを学んだのですから、継続的に勉強してスキルを高めるほうが長い目で見たときに力になると思うので、Fammのサポートを上手に活用していってほしいと思います。