「受講して終わり」じゃない。卒業生コミュニティが一生の財産に

Fammママ専用スクールの卒業生にインタビュー。
今回はWebデザイナーコースを卒業された猿渡菜都美さんにお話を伺いました。

もともと個人事業主としてライター業を営んでいた猿渡さん。スクールに通い知識をつけたことで仕事の幅が広がったと語ります。また、Fammの良さは実は「卒業後」にこそあるのだとか。どのようにステップアップされていったのでしょう。

Webデザインの知識があれば自ら提案もできる

――これまでのキャリアを教えてください。

大学卒業後は広告代理店に就職。求人広告や販促広告の営業の仕事をしていました。制作部ではなかったものの、クライアントからの受注内容を制作チームへ伝えたり、完成した広告の修正依頼をしたりしていたので、広告制作の業務は身近でした。結婚を機に引っ越しをすることになり、職場が自宅から通える距離ではなくなったので退職しました。

――その後は、しばらく仕事から離れていたのでしょうか。

長男を出産してしばらくは育児に専念していましたが、1年ほど経ち、復職を考え始めました。知り合いのいない土地に引っ越したこともあり、外に働きに出る勇気もなく、在宅で仕事ができたらいいなと考え、Webライティングの仕事を始めることにしました。企業の採用サイトや求人広告に掲載する文章を書くという仕事です。仕事を始めてから3年後には税務署に開業届を提出し、個人事業主として開業。それから徐々に仕事の量が増え、現在は業務委託というカタチで複数の企業から仕事をいただいています。

――Fammに通う前から、すでにWebの分野で活躍されていたのですね。そんななか、Webデザインスクールに通おうと思った理由はなんでしょうか。

仕事のなかで広告主のお客様と直接やり取りすることもあるのですが、「トップ画面のこの部分をこう変えたい」「メニューのページをこのように表示させたい」などシステムやデザインに関係する要望を聞くこともありました。これまでは、要望を聞いたうえで、チームのシステム設計者やデザイナーにお客様の声を伝えていましたが、Web制作の知識があればその場で答えられることも増えますし、要望を聞いたうえで「このようなやり方もできますよ」といった提案をすることもできるなと。HTML、CSSの知識があれば強みになる。そう考えWebデザインを学ぼうと思いました。

HTMLやCSSはハードルが高いからこそ、基礎から段階を追って学ぶ必要がある

――猿渡さんはこれまでWordPressなど独学で勉強されてきたということですが、今回はなぜ、講師から教わろうと思ったのでしょうか。

WordPressなどは、操作さえ覚えてしまえば視覚的に自分のイメージをカタチにすることができます。一方、HTMLやCSSはそう簡単にいかず、「このようなレイアウトにしたい」とビジュアルイメージはあっても、どのようにコードとして再現すればいいのかわかりませんでした。そのため、プロに教わってしまうのが手っ取り早いと思ったんです。初学者に向けて基礎から段階的に学習を進められるカリキュラムが組まれているという点も、独学にはない良さです。「着実に知識が身につくはず」と安心感を持って学べると思いました。

――数あるWebデザインスクールのなかで、Fammを選んだ理由を教えてください。

「Webデザインが学べる」とひとことで言ってもスクールによって学べる内容は異なり、PhotoshopやWordPressのみ、というスクールもあります。Fammは私が学びたいHTML、CSSを扱っていたので参加を決めました。また、受講時間中は託児サービスを利用できる、というのも魅力を感じた理由の一つです。

HTMLやCSSは書いた文字がビジュアルに反映されるのが楽しい!

――実際に受講されて、率直な感想としてはいかがでしたか?

内容は決して簡単ではなく、受講中は先生の言葉を聞きながら頭をフル回転させて作業していました。ただ、まったくついていけないというわけではなく、疑問点があったらその場ですぐに先生や運営で入っているスタッフの方に質問できたので、確実に理解しながら進めることができました。この点は、リアルだからこその良さだと感じました。HTMLやCSSは文字の羅列ですが、それがどのように見た目のレイアウトに反映されているのか、その都度確認しながら進めてくださったので、何が間違っているのかすぐにわかり、軌道修正していくことができました。「目的のレイアウトとコードがつながらない」「正しく書けているはずなのに反映されない」などいろいろな失敗もありましたが、試行錯誤を繰り返すなかで自分が指示したものが意図通りに反映されると大きな達成感があり、HTMLやCSSの楽しさに気づくようになりました。おそらく、ものごとの構造を分解して考えるのが好きな人、一つひとつ理論を理解しながら組み立てていく作業が好きなタイプの人は、かなり楽しんで学べるのではないかと思います。

――Photoshopはもともと使用されていたとのことですが、受講して新たな学びはありましたか?

はい。使っていたといっても、仕事として本格的に実務経験を積んでいたわけではないので、プロの先生のテクニックや考え方をあらためて聞くことができてデザインの幅が広がったように思います。現在の広告運用の仕事にも役立っています。

――あらためて、卒業されてからの仕事内容と、Fammでの学びがどのように仕事に活きているか教えてください。

今は、広告代理店と外部委託契約をしており、求人広告の制作や広告運用をしています。既存のWebページがどのようなコードで組まれているのかを自分で確認できるようになったので、例えばお客様から「このサイトのようにしたい」と言われたときに、「これはこのような構造になっていますね」などのアドバイスができるようになりました。「パソコンだと表示されるけどスマホだとうまく表示されない」といったトラブルの際にも、コードを見て原因を特定し解決策を提案したり、自分でコードを書き換えたりすることができるようになり、お客様から信頼を得られるようになりました。

卒業生のFacebookグループでの投稿が仕事につながった

また、Fammの「オンラインアシスタント」として、広告運用のアシスタント業務も請け負っています。

実はこの仕事、卒業生コミュニティのFacebookグループ上で「広告運用の仕事をしています。なにかお役に立てることがあればご連絡ください」と投稿したことがきっかけになっています。そのときは、スクールの先生に「ほかの人にはない、あなたならではの強みを書きましょう」とコメントをいただき、「その通りだな」と反省。まさか仕事につながるとは思っていなかったのですが、1ヶ月ほどしてスクールの運営事務局の方から「広告運用のレポート作成の仕事をしてみませんか」とお電話をいただき、事務手続き上「オンラインアシスタント」に登録して新しい仕事をスタートしました。卒業生コミュニティも活用して投稿してみるものだなと、情報発信の大切さを実感しましたね。

編集部注)
・2021年3月頃までは、「オンラインアシスタント」がまだベータ版であり、大々的に告知していなかったため、個別お声かけをしていました
・現在は卒業生DBに登録していただいている方を優先的にお声がけをしておりますので、まずは卒業生DBへのご登録をよろしくお願いいたします

※卒業生FBグループでの積極的な活動についてはもちろん仕事ご紹介についてポジティブな要素となります

――卒業生コミュニティがあり、卒業してからもフォローが手厚いという点もFammのよさなんですね。

はい。私が卒業生コミュニティのFacebookグループで発言したのは、卒業後2年経ってはじめてのことで、それまではみなさんの投稿を見るだけでした。みなさん、スクールでの学びを活かして様々な分野で活躍されていて、それらの様子を見ているだけでも励みになりましたね。すぐにコミュニティを活用することがなくても、私のように卒業して数年後に仕事につながることもあると思います。何が起こるかわからない世の中だからこそ、こういったコミュニティがあるというのはとても心強いと思います。

――卒業生として、受講を検討している人へ応援メッセージをください。

個人事業主として実感しているのが、人との縁というのはとても大切だなということです。スクールの受講期間は1ヶ月ですが、その後も関係が継続し、困ったときは助け合えるというのは素晴らしいと思います。個人的には、卒業後、同期や卒業生から得た刺激と成長スピードは受講期間中以上のものがあったように思います。Facebookグループ上でのみなさんの質問と回答を見ているだけでも勉強になり、Webデザインの知識が深まりますし、私が発言した際も先生から「仕事を受注したいならこうするといいよ」といったアドバイスがあるなど仕事の改善点も見つかります。ゼロから一人で学ぶというより、周りの人の助けも借りながら、マイペースに確実に成長していける場所。それが、Fammだと思います。